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    • 2019.10.15 Tuesday
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    【小説で読む戦国武将】 vol.3 〜藤堂高虎〜

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      評価:
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      伊達政宗や真田幸村などと比べると知名度は劣るけれど、個人的に大好きな戦国武将が藤堂高虎。
      彼がどういった武将であったのかといった観点から、まとめていきたい。


      ★ ★ ★

      藤堂高虎という人物を掘り下げて調べていくと、二つの面が見えてくる。

       
      • 「風見鶏」と称され、八回にわたり主君を変えてきた、鞍替えの武将としての一面
      戦国の世が下剋上といえど、人生のなかでここまで主君を変えてきた武将は珍しく、
      この事実だけを解釈すると、悪いイメージで捉えられることが多い。
      しかしながら、彼の人生を紐解いていくと、これら全てが必ずしも心から望んだもの
      では
      ないこと、そして決して薄情な人間ではないことが見えてくる。


       
      • 武辺ではなく築城の技術で戦国の世を渡り切った、「築城の名手」としての一面
      戦で敵の首を獲って、主君に認めてもらい、領地を広げていくというのが、当時の武家
      の一般的なキャリアデザイン。藤堂高虎は戦を経験する中で、「城造り」の重要性に気
      づき、その技術を磨いていく
      という、変わった道を選んでいく。
      その技術が最終的には家康の目にも留まり、多くの城の築城に関わることで、武将
      として成功を収めることとなる。

       
      藤堂高虎といえば加藤清正に並ぶ築城の名手ということで、城好きにとっては超有名人物なのだけれど、
      やはり、主君を何度も変えているという事実は大きなマイナスイメージ。
      とはいっても、長きにわたり主君としていた豊臣秀長(秀吉の弟) については、主君が死ぬまで従っていたし、
      豊臣恩顧の大名でありながら関ヶ原で徳川に付くという事実に限っては、何も藤堂高虎に限った例ではない。

      視点を変えてみれば、「主君を何度も変えてきた」=「多くの主君に見出される大きな魅力があった」というよう
      にも捉えられる。(その魅力が何であるかは、もはや明らかである)

      時代の趨勢や当時の一般的な考え方に流されず、「自分にしかできないこと」「生き抜くために必要なこと」
      を常に考え、実践し、乱世を強かに生き抜いてきた、非常に優れた武将であると思う。

      震撼させられるのは、この一節。

       
      ならば――。
      その経験を、城造りに活かすことができるのでないか。
      実践の中で培ってきた経験。秀長から教えられた算用や、資材、資金の調達法。
      石工や大工、商人とのあいだに築いてきた人脈。
      それらを、あますことなく活かす、自分にしかできない仕事――。
      「城造りだ」

      総ページ1,400p とボリュームは大きいけれど、そのぶん、読み応えは十分にある。
      藤堂高虎のバイタリティとポテンシャルが詰まった魅力的な一冊。

      ====
      藤堂高虎の手がけた名城の登城記も書いてます (★でリンク)
      伊賀上野城+津城
      今治城
      大洲城
      宇和島城





       

      【小説で読む戦国武将】 vol.2 〜伊達政宗〜

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        2作目は火坂雅志著「臥竜の天」です。
        物語の主人公は、独眼竜・伊達政宗。戦国武将の中でもトップクラスの人気を誇る人物です。

        <上巻>
        19歳の若さにして家督を引き継いだ政宗、人取橋の戦いで3万の大軍に9千で互角に戦い、
        その名を多くの武将に知らしめることとなる。

        しかし時代は、秀吉の天下統一の目前。駿河、九州と、着実に勢力を広げてきており、既に対抗
        できないほどの力になっていた。
        奥州を統一しようとぎりぎりまで粘ったが、時代の流れには抗えず、遂に小田原参陣に賛同する。
        遅参を謝罪すべく、白装束姿(=己の命を捨てるという覚悟の意)で参上するシーンはあまりにも有名。

        <中巻>
        奥州仕置を受け、自身の命も危険にさらされながらも、隻眼は天下を睨み続ける。
        葛西・大崎の一揆を蒲生氏郷とともに平定するももの、一揆の煽動が露見してしまい、
        秀吉の怒りを買ってしまう。
        小田原参陣と同じ白装束姿と、金の磔柱を持参することで、秀吉を驚かせ、またもや窮地を脱する。

        しかしながら、長く過ごした米沢の地を離れなくてはいかなくなることは大きな痛手となった。
        「秀吉相手に小手先の策など通用しない」 政宗は天下人の本当の怖さを痛感することとなる。

        <下巻>
        豊臣方の石田三成と徳川家康の対立が大きくなっていく一方で、その隙を虎視眈々と狙う政宗。
        関ヶ原の戦いでは東軍につくものの、一揆の煽動をしたり家康の命に背く行動を起こしたりと、
        行動には相変わらず抜かりがない。
        家康の天下となった後は、仙台の地に城を築いて城下を繁栄させるだけでなく、南蛮との貿易
        に目を向けたりと、その才能を遺憾なく発揮していく。

        ★ ★ ★
        奥州で好き勝手暴れまわった武将、というイメージが強かったけれど、いやー面白い。
        白装束とか、三日月の前立てとか、伊達者の語源になるのも納得の派手っぷりも勿論だけど、
        彼のすごいところはそれが見かけ倒しではなく、確固となる理念や思考があるというところ。
        そして、秀吉や家康といった天下人に表向きでは従うものの、裏でこっそり動くという抜け目のなさ。
        その結果、命の危機にされたり、領地を没収されたり、家康に百万石の約束を破られたりするのに、
        それでも諦めないチャレンジ精神には脱帽。


        「義に過ぐれば固くなる。仁に過ぐれば弱くなる。
          義にも仁にも縛られず、己の道をゆく。それが、おれの生き方よ」


        言わずと知れた伊達政宗の名言に基づく台詞。まさに、この一言につきる人生ではないだろうか。
         

        【小説で読む戦国武将】 vol.1 〜真田幸村〜

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          歴史小説は、小説の中でも好きなジャンルの一つ。
          戦国時代の武将をテーマに描いた物語が好きで、これまでに何冊か読んできたので、
          整理の意味も兼ねて、記録していきたいと思います。

          〜ルール〜
          • 一人(一家)の武将でとりあげるのは一冊とする
          • 架空の物語ではなく、史実に基づいたものを取り上げる
          • めざせ全国の武将統一(できるのか?)

          というわけで、記念すべき第1弾は海道龍一郎著「華、散りゆけど」です。
          赤色を基調として表紙に描かれるのは六文銭、皆さん大好き真田幸村が主人公です。

           

          開幕
          関ヶ原の戦いに敗れ、九度山に蟄居となった幸村。
          舞台は1614年、父・昌幸も死去し、無力感と挫折の念に駆られ生活する幸村の前に、
          大坂の陣への参集の話が舞い込む。このまま敗者として生きていくのが正しいのか?
          父の訓戒を胸に秘め、幸村は乾坤一擲の大勝負に出ることを決意する。

          入城
          「籠城戦」か「出城戦」か?
          大坂城に集まった武将たちの間でも、議論は真っ二つに分かれていく。
          そんな中で幸村が導き出した秘策が、出丸「真田丸」を築くことだった…。


          大坂冬の陣
          幸村の秘策が功を奏し、井伊隊、藤堂隊をはじめ敵の軍を次々と退けていく。
          奇策も虚しく、大砲による敵の圧力に城内が耐え切れず、和議を結ぶこととなってしまう。
          そして和議を条件に大坂城の堀は埋め立てられ、丸裸となっていく。

          大坂夏の陣
          堀を埋め立てられてしまい、もはや豊臣方の敗北は必至。
          「家康よ、われらの咲く花が見えるか?刮目して仰ぎ見よ!」
          六文銭を胸に挑んだ最期の大勝負、修羅のごとく戦場を賭け抜け家康本陣に辿り着くが、
          遂にその首を討ちとることはできず、その命は戦場に散ってしまう。

          閉幕
          真田隊とは対極の立場にいた、伊達政宗。
          幸村の死を知り、「できれば違った戦場で相まみえてみたかった」と呟く。

           

          感想
          小学生の頃、マンガの伝記を読んで以来のファンですが、カッコイイですね真田幸村。
          各地の名だたる武将たちが集結して刃を交える、関ヶ原の戦いや大阪の陣って、やっぱり面白い!
          大阪の陣なんて、真田幸村のために用意された戦ともいえるのではないでしょうか。

          第一連、第二連、…第六連というような六連銭に見立てた章構成、幕引きの伊達政宗の登場(一部
          の層を狙っているようにも見えるが…)など、随所にやってくれるなーという工夫が感じられます。
          赤備の姿を戦場の躑躅に例えるのも、タイトルとマッチしていて非常に巧いですね。
          戦場に散った彼の残り香が、読後の余韻と共に残り続ける、素敵な作品です。

           

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